本能寺の変で明智光秀は、どうすればよかったの?第一話:信長の計画とは

みんな大好き本本能寺の変。大河ドラマ「麒麟が来る」も大詰めの中、本能寺の変で明智光秀はどう動けばよかったのか?

歴史のもしもで、光秀勝利のシナリオを考えてみました。

今回は、明智光秀が、なぜ、本能寺の変を起こしたかについて、戦の世を終わらせることを目的に、織田信長に協力してきた説を取り上げます。

明智光秀は、幼き頃から大人になる過程で、斎藤道三による下剋上&すぐに京から逃げ出す足利将軍の姿を見て育ちました。その度に、戦が起き、己の家族・民が苦しむのを目の当たりにしてきました。

そんな世を憂いた光秀、中国の書「史記」「論語」などを読むうちに、天皇の権威と強力な覇者の組み合わせこそが、戦を終わらせる最適な方法だと思うようになったのです。

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明智光秀が、本能寺の変を起こした理由は、戦の世を終わらせるため

最初に期待したのは、第15代室町将軍「足利義昭」。それを織田信長が支える政権でした。ところが、義昭と信長の反りが合わず、義昭は、足利家と身内の事しか考えない男。これでは、天下をまとめることはできません。信長も御せず、信玄や謙信が上洛したとしても、同じことになるだけ。そう判断した光秀は、断腸の思いで、義昭を捨て、信長につきました。

しかし、最近の信長は、光秀の意に沿わないことばかりするようになりました。信玄・謙信が世を去り、ついに武田家を滅ばした織田家は、天下に王手をかけました。

残る強敵は、四国の長宗我部、中国の毛利、関東の北条。これらを平らげれば、九州・東北制覇は、容易い。いよいよ平和は近いと考えていた光秀は、徳川家康の接待役を命じられます。そして、ここで、驚くべき事実を明かされるのです。

明智光秀

明智光秀:20xx

本能寺の変につながる織田信長の計画とは何?

徳川家康を安土城に招いた織田信長。上機嫌のまま、家康の接待を行います。天下の行方が定まった後について、家康・光秀の二人だけを呼び、今後の計画を話します。

その計画とは・・・

復刻安土城

中国、四国、関東を治めたら、残る九州は、光秀。東北は、柴田、滝川、徳川の三人に任せる。その間、儂は、大坂に城を築き、天下の方向性を定めることにする。それが終われば、天下布武は、次の計画に進む。

殿、その計画とは何でしょうか?光秀、殿の天下統一のためなら、この身すべてで、支える覚悟でございます。

うむ、光秀、よくぞ申した。しからば、聞かせよう。家康も良いな。

家康・光秀:ははーっ

中国・インドの征服を望む信長

それはな、唐天竺の征服よ。南蛮の宣教師たちの言うところを聞くと、あやつらの国は、万民の平和のために動いているのではない。デウスの教えを広めるためと言いつつ、やっていることは、そこらの坊主共と変わらぬ。

そして、世界は広い。

我らの立つ日本は、世界から見るとほんの一部に過ぎぬ。たとえ、織田家による天下統一がなったとしても、そこで終われば足利幕府と何ら変わらぬ。いつかまた、家督争いや大名同士の争いが起き、戦国の世に逆戻りじゃ。

ならば、天下を統一した兵を持ち、唐天竺を攻め取るのが上策と考えた。

そうすれば、広い大地が手に入る。狭い日本の土地だけを見ているから、争いが絶えぬ。光秀、そちにも、丹波どころかもっともっと広い土地を与えることができるぞ。家康そちも同じ。

もちろん、儂の代だけで、全てをやり遂げられるとは限らぬ。儂は、唐を征すれば、それで良いと思うておる。その後は、我が息子や孫達が跡を引き継いでくれるはずじゃ。

海を渡らねばならぬ明智光秀

ふたりとも、そんなことが可能なのかという顔をしておるな。安心せい。鉄砲・大砲・船とすべてにおいて、我が軍は、唐どころか南蛮にも劣らぬ。船だけが足りぬがな。

だが、これも、南蛮人のガレオン船を借り、新たに作り上げることもできるはず。奴らに協力させれば、海を渡ることができるのじゃ。

そのためには、水軍を鍛えることが肝心。光秀。そちは、水軍を作るのだ。

何のために、長宗我部や毛利攻めの主将を任せなかったか分かるか。それはな、水軍を増やすためだ。九鬼水軍・滝川水軍に加えて、明智水軍を育て、朝鮮を通って、唐を攻めるのが、次なるおまえのしごとだ。そのため、出雲・石見を丹波の代わりに与えよう。丹波はいずれ、朝廷に戻す。出雲・石見には、港と銀山がある。銀山の銀を使って、船を作り、水軍を育てよ。

長宗我部と毛利の水軍で使えそうな奴がいれば、おまえに与力させる。であれば、安心であろう。九鬼水軍は、儂の直轄にするゆえ、そこからも、気の利いた男を使わせよう。



賛成するしかない光秀と家康


どうじゃ、ふたりとも、この計画に賛成か?

家康・光秀:初めて伺い、驚きしかありませぬ。しかし、上様ならば必ずやり遂げると信じております。みどもは、上様を信じ、お指図通りに、手足を動かすだけにございます。

わかった!励めよ光秀・家康

さて、織田信長の計画については以上でございます。これを聞かされた光秀・家康の本心はいかに??

徳川家康:20xx

退出した光秀と家康は、互いに目配せ。今宵はこれでと分かれるも、信頼できる家臣を使いに出して、二人きりで密談を行うことになりました。そこで、話す内容が、本能人の変へとつながるのでございます。

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