第四話:本能寺の変を前に、信長の夢

明智光秀による本能寺の変。今回は、織田信長が何を考えていたのか。そのif話。

本能寺の変if 第一話はこちらから

どいつもこいつもわかっておらぬ。知ったような顔でくだらぬ御託を並べおるから、つい怒りを表に出してしまう。

織田信長の見ていた夢

もはや、日本の中だけで争っている時代ではないのにのう。南蛮人の話を聞けば聞くほど、夢は広がる。それにひきかえ、公家共の話を聞くのが嫌になる。小さいことばかり気にして、右往左往するばかり。

「家柄、しきたり」と、言い訳ばかりでちっとも前に話しが進まぬ。あれが、この国を長らく支配してきた者共の末裔だとはな。

その間、南蛮人共は、九州で、好き放題やっておる。インドや明でも同じじゃ。これを放っておけば、日本も、そのうち、あやつらの国になってしまう。

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幸い、南蛮と日本の間には、広大な海が広がっておる。この海さえ味方につければ、南蛮人どもに引けを取らぬ。

海を渡る

鉄張りの船に大砲・鉄砲を満載すれば、南蛮人の船すら沈めることができるはずじゃ。さすれば、東洋を日本のものにすることもできる。いや、そうせねばならぬじゃ。これこそ、儂が、この日本に生まれた意味であろう。

ふっ・・・夢かもしれぬが、広い海を、遠くの国まで、進んでみたいものよ。

南蛮の侵略から日本を守る。そのためなら、わしは、第六天魔王となり、日本を統一する。そして、海を渡るのじゃ。

信長についてこれない家臣

しかし、気がかりなのは家臣共。将軍・・・源氏・・・藤原氏。あやつらもそんなことばかり気にしておる。勝家や一益は、命令どおりにすることしか考えておらぬゆえまだましじゃが。明智光秀もこの頃、覇気が薄れておる。あやつこそ、わしの思いを一番、わかっておるやつじゃったがのう。この頃は、佐久間や林に似てきおった。

足利幕府が倒れたのは、各地に広い領地を持った大名がいて、互いに争いを繰り返したからじゃ。大きな武力を持った有能な人物が、判断をくださねば、くだらぬ争いは続く。

武力・銭・公平な裁きとこの3つを握らねば、日本の争いは終わらぬ。それがわかるやつは少ない。信玄も謙信もわかっておらぬ。

光秀と長宗我部

光秀め。長宗我部なんぞに肩入れしおってからに。長宗我部は、土佐という海に面した国を持ちながら、水軍に力を入れなんだ。

しかも、兵だけは強く四国全土を支配下におこうとする。

光秀よ。長宗我部が、それで、満足すると思うな。四国を取れば、淡路・畿内と欲が出る。かつて、三好長慶が、阿波から畿内を制覇したようにのう。

人の欲とは凄まじきもの。欲望を満足させるには、新たな大地がいる、日本の土地に限りあるなら、外に出るしかないではないか。

若き頃、三好長慶と話したことは今も忘れておらぬ。貿易がいかに儲かるか。銭の力があれば、家柄を飛び越えることができる。銭と武力を使って、日本を大きくかえるのが夢と語っていたあの顔。その思いをわしも、家臣に語ってきた。光秀と秀吉はわかってくれたはずだった。




しかし、この頃の光秀は、分別くさい顔をする。光秀にももう一踏ん張りしてもらわねばな。わが家中にあれほど、便利な男はおらぬ。日本を制覇した後は、あやつにも水軍を育ててもらわねばのう。秀吉と競争できるのは光秀しかおらぬ。秀吉と光秀の二人には、明を北と南の双方から攻め込ませる大将を任せねばならぬ。

そのため、毛利攻めと九州攻めは、あやつらに任せることにしたのだ。光秀が老け込んでいるのは、気になるがのう。

「蘭丸よ。お主は、どう思う。朝廷や公家にまかせれば、この国はどうなる」

はっ、南蛮人共は、デウスと鉄砲を使い、この国を思うがままにするでありましょう。彼らの兵は、一向一揆と似ております。デウスの名の元に、喜んで死にに向かうでしょう。しかも、まこと、彼ら自身は、戦場に立ちませぬ。デウスの名の元に戦うのは、インドや明の民。もし、上様でなければ、九州は、南蛮の手に落ちまする。したがって、九州の兵とも戦うことになりましょう。

ガレオン船

そうよのう。一向一揆と戦ったのは、まさに悪夢じゃ。彼らを降伏させるには、兵糧攻めと多くの鉄砲が必要となる。毛利と長宗我部を片付けたら、次は九州。

そして、いよいよ海を渡るぞ。ついてまいれ・・・蘭丸。

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