本能寺の変の黒幕、足利義昭と千利休

本能寺の変の黒幕候補を何人か上げておきましたが、他にも黒幕候補はいます。

その筆頭は何と言っても足利義昭です。

黒幕その5、足利義昭

足利義昭は、足利最後の将軍、信長に丸め込まれて敗れた男として、良い評判ではありません。

将軍家の血筋を引いているだけの男、狭量で小心者、威張っているだけで地位にふさわしくない男、信長の野望を理解できない男。

など、書籍や小説などで散々な書かれようです。

しかし、彼は、本当に無能な男なのでしょうか?

信長の監視下にありながら、浅井・朝倉・延暦寺・本願寺・武田・紀伊雑賀・丹波波多野などによる反信長連合軍(包囲網)の裏の盟主的存在は、足利義昭でした。

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歴史は、彼を敗者としたため、歴史のうねりに逆らった馬鹿男として描いていますが、一歩間違えれば、信長が破れていた可能性は高かったのです。

もちろん、その場合に、義昭が信長亡き後の天下統一に成功していた可能性は低く、戦乱の世が、続いていたと考えられます。

信長包囲網形成

本能寺の変の時、足利義昭は、毛利家の庇護下で、備後に存在していました。おそらく、あらゆる策謀をここで行っていたことから、明智光秀の配下にいる旧臣たちと連絡を取っていた可能性はあります。

ただ、黒幕だったかというと少し怪しく、明智光秀が実際に信長を討った後に、京の街や朝廷政策は重視しているものの義昭対策や義昭迎え入れに積極的だった様子が見られないのです。

光秀からも秀吉からも優遇された跡は見受けられず、終わった人・名誉職としかみなされていませんでした。

最終的には、京都に戻り、槙島1万石の領地を秀吉に貰い、お伽衆として過ごしています。

光秀の黒幕もしくは秀吉の黒幕として存在していたならば、こんなに危険な存在はありません。

信長包囲網を敷くだけの能力と野心、毛利庇護下においてさえ、幕府を名乗る権力欲から、おとなしく黙っていたとは思いません。

黒幕その6 千利休

漫画「へうげもの」において、秀吉と共謀して信長を葬った千利休。

確かに戦争において、経済の力はあなどれません。信長が上洛後に望んだものは、大津・草津・堺の支配権。つまり商業と流通の支配権でした。

武田や上杉・北条の兵が強くても信長のお金の力にはかなわなかったのです。

昔から、堺衆や千利休が秀吉や光秀をそそのかして信長を討ったという説は根強くあります。

商人の力は、歴史を眺める上では、埋もれてしまい表に出てきません。しかし、お金なくして戦争はできず有能な経済人・商人が、バックにつかないと権力を掴むことはできないのも歴史の裏側の事実です。

とはいえ、権力者を葬る程の力当時の堺衆が持っていたとは考えられません。

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